しんちゃんの読み薬

西田真司支部長による空手・トレーニング・身体etcについてのアドバイス。
知らないことは「なるほどぉ〜」知ってることは再確認!





〜複数種目のすすめ〜
 今回は、野球の世界で有名なコンディショニングコーチ立花龍司さんの記事を紹介します。
 野球少年の父兄やコーチ向けにかかれたものですが、競技種目を問わず参考になるでしょう。

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〜複数種目のすすめ〜
 プロの選手はどんな練習・トレーニングをやっているのか?
うちの子にもやらせたい、とよく聞かれます。しかし、頭の中に入れなければいけないのは、子供は大人のミニチュアではない、ということ。
プロ選手と同じことをやって効果があるかというと、マイナスになる可能性が高い。
 まず、小学生のときは神経系がすごく伸びる。特に重要なのは巧緻性。
頭の中で思ったことを思ったとおりにカラダを動かす。自分のからだを自由に操る能力です。
これが小学生のときに伸びるんです。
 中学生になると、今度は粘り強くなる。心肺系が強くなるんです。
 高校生になると筋力が伸びてくる。
 この手順を踏まないと、小学生のときから筋力トレーニング・ランニング、
中学も筋トレ・ランニング、大人と同じようにやっていては話にならない。
 小学生のときは、神経系が伸びるので4つくらいスポーツをやったほうがいいんです。
 アメリカでは小学校のときに、1年に3〜4つのスポーツをやっています。
複数のスポーツを続けて、野球とバスケの両方のドラフトで指名される選手も時々います。
 日本で言えばJリーグとプロ野球、両方から指名されるような、そんなふうになって欲しい。
 中学の部活も、たとえば野球部と○○部に入ってもいいよ、ということを考えていかないと、
日本のスポーツ界からいい選手が出てこない。
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 立花さんが訴えるように、複数のスポーツはやったほうがいいと思います。
3〜4つは無理でも、2つくらいは並行してやったほうがいいでしょう。
 特定のスポーツばかりやっていると。その種目特有の筋力や神経系しか鍛えられません。
その子が本来持っている器を大きく育てられないのです。
また、同じ部位に負担をかけ続けてしまい、スポーツ障害を起こすこともあります。
 違うスポーツを行うことで、視野が広くなる、自分の世界を広げる、というメリットもあります。
しかし現実は厳しいようです。野球チームやスイミングの選手コースだと練習を休むと試合に出してもらえない、という話も聞きます。
毎日練習で、とても他のスポーツを楽しむ余裕がない、という話も耳にします。


 子供の持つ能力を大きく育てるためにはどうすればいいのか、我々指導者、そして父兄の皆さんも一緒に考えていきませんか?

〜襟を正そう〜
  稽古中、元気いっぱいカラダを動かしていると、どうしても道着がはだけたり、帯が緩んできます。 そんなとき、自分で気をつけて直そうとする子と、完全にほどけるまで気にとめない子もいます。(幼年の子は仕方ないかなぁ・・・)
また、自分の持ち物をきっちり管理できる子と、上着やサポーターを忘れていく子がいます。 (信じられないけど、帯を忘れていく子もいる)
合宿に行って1泊2日、行動を共にすると実にはっきりしてしまいます。

これらは全部、心の問題に関ってきます。気持ちの持ちようが日頃の行動にも、空手の動きにも、成長にも影響を与えると思います。

 犯罪学の有名な理論で「ブロークンウィンドウ理論」というものがあります。
アメリカのある社会実験の話。
住宅街の一角に車を停めてみた。2週間放置したけど何も起こらなかった。
そこでフロントガラスを割ってみた。すると次から次に、自動車のパーツが盗まれていった。
 この話を聞き、ニューヨークで凶悪犯罪を減らすために、ある取り組みが行われました。それは地下鉄や住宅街の落書きを消し続けるという運動。
一見、凶悪犯罪とは関係なさそうですね。
しかし、その結果2年かけて凶悪犯罪の発生率が劇的に減ったそうです。

 つまり、些細な心の緩みが知らず知らずに増幅していき、大きな犯罪につながったり、大きなミスにつながるのではないでしょうか。
 大人が何気なくタバコのポイ捨てしたり、空き缶を捨てたり、という行為が町の犯罪につながっている恐れもあるわけです。

 話が大きくなりましたが、空手の話に戻します。
組手でいえば帯の緩みが心の緩みとなり、つまらない技をもらってしまう。
文字通り「襟を正す」ことが空手をやる上でも大切なんですね。

 あるとき、イチロー選手に一人の少年が「どうしたら野球がうまくなるんですか?」と質問しました。
それに対して技術的なアドバイスは一切なく、
「うまくなるには、まず自分の練習用具を大切にしてください。」と答えました。

 やっぱり、そういう細かいこと、些細なこと、見逃しやすいことに極意は隠れているような気がします。

 こんなことを書きながら、僕は3歳の息子に注意されてしまいました。
読みかけの本を今にほったらかしにしていたんです。それを見た息子が
「お父さん!こんなところにほったらかして、アカンなあ〜。」
・・・・・僕も襟を正して出直します。

【足裏の感覚を呼び覚まそう】
  人間の足の裏は、手のひらと並んでとても敏感な部分です。
 人間は2本足で立ち、歩いたり走ったりします。これだけ科学が発達しても、人間型ロボットはぎこちない走り方しか出来ないし、
走ったり飛んだり、といった動作はまだまだ出来ないでしょう。
 それだけ人間は難しい動きを無意識のうちにこなしています。
空手は2本足で突いたり動き回るだけでなく、蹴る時は片足でバランスを保たなくてはなりません。
蹴るフリをして、片足のまま突く、という動きもあります。さまざまな動きが要求されます。

〜足裏のすごい情報収集能力〜
 足の裏で地面の状態やカラダの傾きなどを感知すると、カラダのさまざまな筋肉に指令が送られ、姿勢を保つ働きが行われます。
 足の裏には情報収集を行うためにメカノレセプターと呼ばれる神経器官がたくさん点在しています。
 足裏全体に分布していますが、特に前足部と踵。体重のかかりやすい部分に集中しています。(親指と拇指球には最も多いそうです)

〜現代人は足裏感覚が鈍くなっています〜
 靴を履いて舗装された道路を歩く生活では、感覚が多少鈍くても困ることがないんですね。
 メカノレセプターは前足部に最も集中しているのに、踵に体重がかかりやすい人が結構多いようです。前足部に体重が上手く乗らず、親指が浮き上がってしまう人もいます。(子供に多い。動く以前に立つことが出来ない子が増えています。)
 前足部が使えないから、足裏から得られる情報もかなり少なくなります。脚の指をあまり使わないために、指が開かない、動かない人もいます。

〜足裏からの情報が少ないと・・・〜
 足裏の感覚が鈍いと、当然カラダは不安定になります。
指を十分に使えないことも、安定の悪さにつながります。
 このような人が運動を行うと、重心移動が上手く出来なかったり、軸足に体重を乗せたり、といった基本的な動作に困ります。
故障が起きやすくなったり、無駄なエネルギーを消費します。
 効率のいい動きをするためには足裏感覚が必要ですが、たとえ足裏感覚が優れていても体幹の軸が出来ていないと、エネルギーの伝達が上手くいきません。
 足裏感覚だけでなく、姿勢の矯正や体幹部の軸を作ることも意識しましょう

〜足裏感覚を呼び覚ますために〜
@タオルギャザー
 床に敷いたタオルを足の指の腹でたぐり寄せるトレーニング
A指の体操
 空手の準備体操で行う指の体操。また指でグー・チョキ・パーなども。
B素足の生活
 素足で屋外を歩いたり走ったり、なかなか出来ません。代わりに家の中では靴下を脱いで素足で過ごします。
 (ただ、足元の冷えはよくないので、寝るときは冷やさないように。)
C足裏をもむ
 内臓が疲れていると足の裏がむくんだり、張った状態になり感覚も鈍ります。ちょっと強めに、足の裏を揉みほぐします。
 (台湾式の足裏マッサージは、泣きそうなくらい強く揉まれます。痛いけど効きますよ。)
Dバランスディスク
 今ではホームセンターでも安く販売されるようになりました。
 この器具も色々使えて便利です。
E合った靴を選ぼう
 靴は縦の長さだけで選びがちですが、日本人は横幅の広い人が多いので、もう少し慎重に選んだほうがいいでしょう。通信販売で靴を買うのはやめたほうがいいと思います。
 窮屈な靴を履いていると指の機能も低下するし、運動神経にもかかわってくると思います。
F子供は遊ぶ!
 とにかく子供は屋外で遊ぶのが一番。いろんな遊具で遊ぶと、それだけでいいトレーニングになります。
 (もちろん、空手や剣道のように、素足で行う武道もお勧めです)
Gとにかく意識!
 基本の突きや受けをやっているときなど、上半身にばかり意識がいってしまいがち。足元は硬直して突っ立ているだけ、という状態になりがちです。
 基本や移動稽古のときも、突く腕や肩ばかりでなく、足元にも意識を向けましょう。
               (「月刊ランナーズ」参照)

〜ペットボトル飲料について〜
  冷えたドリンクは甘いものでもあっさりした味に感じられ、グイグイ飲んでしまいます。飲んだその時は潤った気分なりますが、またすぐに水分がほしくなりませんか?
 糖分を多く取ると血糖値が急激に上昇し、よけいにノドが渇く、という事態になるのです。
 最近ではペットボトルの清涼飲料水の飲みすぎによる体調不良や糖尿病などが増えているようです。ペットボトル症候群とも言われるものです。


 (どれだけ糖分が多い?)
 各飲料に含まれる糖分を角砂糖に換算してみましょう。

ポカリスエット 11,2個、アクエリアス 8,8個、DAKARA 8個
サプリ 7,5個、クー 20,4個、はちみつレモン 12,5個 (以上ペットボトル500mlあたり)

ロング缶コーヒー 8個、ショート缶コーヒー 5,7個、栄養ドリンク 6,3個、コーラ350ml 11,3個

 赤ちゃん用の清涼飲料水も近頃出回っていますが、やはり上記と同じくらいの糖分を含むものが多いようです。
 ほとんど砂糖水といっていいくらい、清涼飲料水には糖分が多いんですね。


(人口甘味料に注意!)
 低カロリー、ノンカロリーのドリンクも増えています。それらにはステビアやアスパルテームといった人口甘味料が使われています。
 ステビアに関しては日本では認可されていますが、生殖毒性があるらしく欧米では不許可となっている国も多いそうです。
 実際のところ私たちにはわかりませんが、妊娠中は避けたほうがいいでしょう。
 アスパルテームは神経系に悪影響を与えたり、脳腫瘍の危険性が一部で指摘されています。
 これらは少々飲んだところで悪影響が出ることはないでしょう。ただ、長期間にわたって摂取したらどうなのか?本当のところわからないことだらけで、個人で判断するしかないのでしょうか。


(栄養ドリンクで元気に!?)
 栄養ドリンクを飲むと「元気になった!」という気になる人は多いでしょう。
 テレビコマーシャルのイメージも強いと思いますが実際どうなんでしょうか。
 栄養ドリンクによる元気の源は、ブラセボ(偽薬)効果と糖分とそしてアルコールとカフェインです。(市販の栄養ドリンク約300種のうち1/4にアルコールを含んでいるそうです。)
 アルコールとカフェインには覚醒効果があって、一時的にすっきりした気分になります。しかしそれはあくまで一時的なもの、疲れが取れた訳でなく、反動で再び強い疲労に陥ることもあるんですね。


(スポーツドリンクの飲み方)
 市販のスポーツドリンクには糖分が多く含まれます。糖分が多いと体内への吸収が遅れます。そのため、2倍ほど水で薄めて飲むのがベストでしょう。
◆汗をたくさん掻くとミネラルも失われます。普通の水ではミネラルの補給にはなりません。最近ではヨーロッパのミネラルを多く含む水も販売しています。しかしミネラルの補給としては、あまりにも微々たる量しか含まれておりません。
 上手にスポーツドリンクを利用しましょう。


 ※ベースボールマガジン社「野球食」「サッカー食」参照。
この2冊には、スポーツの種目を問わず役に立つ情報が盛りだくさん。育ち盛りの子供の父兄にお勧めです。

夏バテ対策!!
 夏バテは

@食欲低下によるエネルギー不足
A発汗による水分とミネラルの損失
B熱帯夜による寝不足

などによって起こります。
 解決するには、どのように日常生活をすごすのか、がポイント。
いくつかのポイントを挙げてみましょう。

@水分をしっかり取る。
一度にたくさんではなく、こまめに少量ずつとること。
のどが渇くのは、体内の水分が不足している証拠。それから水分をとっても吸収されるまでに時間がかかります。だから、ノドが乾く前から、少しずつ飲むようにしましょう。
 市販のスポーツドリンクは糖分が多いので、半分くらい水で薄めたほうがいいでしょう。

A適度に休む
暑い時期に無理をすると疲れがたまりやすく、集中力も低下し、思わぬ怪我を招くことも。
 量より質を重視。日中の屋外の運動はなるべく控える。そして休むときは休む。夏は特にメリハリが大事です。
 ただ、秋にも試合がある場合は夏の間にガンガンやるしか仕方ないんですね。疲れを残さない工夫がとても大切になってきます。

B冷房のつけっぱなしは×
 寝不足も夏バテの原因。この夏のような熱帯夜続きでは冷房をつけるな!というのも辛いですね。ただ、つけっぱなしにはならないように注意したほうがいいでしょう。タイマーを利用しましょう。
 僕は布団を敷かず、床の上で寝ます。ひんやりして気持ちいいですよ。

C温冷浴
 熱めのお風呂と、冷たいお風呂に、交互に何度も入る入浴法。僕はお風呂屋さんに行けば必ずコレをやります。
冬でも、子供も道連れに行います。(子供はあまりの冷たさに泣くこともありますが。。。)  家では、物足りないですがシャワーを利用して行います。血液の循環を促し、疲労回復や、皮膚を鍛えたり、効果は様々。

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   〜食べるときの工夫〜

@食前
 火照った体では食欲もなかなかわきません。
お風呂に入ったり、少し休息してから食事をするほうがいいでしょう。
暑いと消化液の分泌も悪く、冷たいものを飲みすぎたりして胃の働きも弱りがち。梅干を入れた白湯を飲むと食欲がわきます。クエン酸も摂れるし、一石二鳥。

A冷たいスープで栄養補給
 コーンスープや、かぼちゃのスープに野菜をたくさん入れて、冷蔵庫で冷やして飲みます。

B味付けにメリハリを。
 味付けの濃いもの(チャーハン、丼ものなど)、すっぱいもの(酢の物、チラシ寿司など)、辛いもの(カレーやキムチ)など、味付けや彩にメリハリがあると食欲も進みます。

C旬の果物、野菜をしっかり摂る。
 旬のものは何でも栄養豊富で、値段も安い。同じ野菜、果物でも季節によって栄養価がぜんぜん違うんですね。
 マクロビオティックの食事法でも旬のものを薦められています。
スイカ、トマト、きゅうり、にらなど。さつまいも、じゃがいも、かぼちゃも夏〜秋が旬ですね。キウイやバナナもいいでしょう。

〜ベンチプレスは是か非か〜
 筋トレの人気NO.1種目といえばベンチプレス。胸や肩を鍛えるには確かに効果的。ベンチプレスをやりだすと上半身の筋肉のボリュームが増し、見た目にもゴツくて強そうに見えます。 
 やり始めた頃は扱う重量もグングン伸びて、強くなった気分になります。 
 力強く腕を伸ばす動きがパンチの動作にも似ていて、パンチ力もアップしそうです。
 僕自身もベンチプレスにハマっていた時期があって、最高で150kgまで挙げることが出来ました。(今はあまりやってないので120kg位です。)
 
 ここで、ベンチプレスと突き(ストレート系)の似ている点、異なる点を整理してみましょう。
 ちょっと専門的になりますが、わからないところは聞きに来て下さい。  

ベンチプレス 突き(ストレート系)
似ている点 肘の伸展
腕の内転
肘の伸展
腕の内転
異なる点 (手幅)肩幅より広い
エクササイズ中に変化なし
(上腕、前腕の捻り)無し
(拳)強く握ったまま
(体幹部)固定
(重心移動)無し
(姿勢)仰向け
(手幅)肩幅より狭く構え
動作中に変化する
(上腕、前腕の捻り)内捻り
(拳)インパクトの一瞬のみ強く握る
(体幹部)固定されていない
(重心移動)あり
(姿勢)立位
 
 
 他にも色々ありますが、こうして見ていくと似ている点より異なる点のほうが多いですね。 
 またベンチプレスの特徴として、背中がベンチでサポートされており、下半身や体幹を支える力はあまり要求されません。 
 突きが相手にヒットしたときには、その衝撃に耐える、またバランスを保つ下半身や体幹の支持能力が必要になります。
 突く動作は上半身やある特定の筋肉の力で行うものではありません。
下半身⇒体幹⇒上半身へとエネルギーを伝達する能力も高めなければいけません。  
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   【特異性の原則について】 
 トレーニングの原則の一つに〔特異性の原則〕があります。「身体は課された要求に対して特異的に適応する」というもの。わかりやすくいえば「目的にあった条件でトレーニングしないと役に立たない」というものです。
 ベンチプレスを続けていれば、誰でも挙上重量は向上します。
しかし、それはベンチプレスの動きに対して適応している、ということです。 
突きの動きに適応する工夫が必要なのです。そうでなければ、ベンチプレスの記録は伸びたけど突きが遅くなった、下手になった、ということも起こりうるのです。

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   【もう一歩踏み込んだトレーニング】   
 あくまでもベンチプレスは基礎種目(ベーシックエクササイズ)で、実際の動作に近い種目への変化、工夫が必要。
 そのためのトレーニングをいくつか紹介します。

※ダンベルベンチプレス(内捻り) 
内側への捻りを加えながらダンベルを持ち上げます。  
※腕立て伏せ
上半身を鍛えるとともに体幹の支持能力も向上させます。
手幅を変える。拳で行う。片足を上げて行う。
バランスボールを利用した腕立て伏せも、体幹支持能力を高めます。 
※メデイスンボール投げ
重りの入ったメディスンボールを利用。立位で行うことで、より実際の動きに近い形でトレーニングできます。
さまざまな方法があります。重心移動、全身の筋の連動など、突きに必要なさまざまな能力を向上させます。
 ただし、ベンチプレスなどのベーシックエクササイズをしっかりやってからでなければ、大きな効果は望めません。
※クイックリフト
爆発的なパワーを養成する、バーベルを用いたトレーニング。
いくつもの種類がありますが、一度に全身を鍛えられる非常に実用的なトレーニング。
 フォームが難しく、専門のトレーナーの元でやらないと怪我の危険性もあります。自己流では、やらないように!

 筋力トレーニングに本格的に取り組む場合は種目の選択、順序、負荷、回数、頻度、動作スピード、休息時間なども考慮する必要がでてきます。

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最後に・・・・・
 いくら一発の威力さを高めても、相手に当たらなければ意味がない。
 効くポイントに正確に正拳を当てるために間合いや角度、タイミングなど実にさまざまな要素が絡んで、はじめて相手にダメージを与えることが出来るわけです。

 ベンチプレスをやらなくても強い突きを打つ人はたくさんいます。逆にベンチプレスで筋力を高めることで自信をつけて、メキメキ実力を伸ばす人もたくさんいてます。
 どういうやり方が自分にあっているのか、色々試してみればいいでしょう。
 コレは良くてアレはダメ!と決めつけず、頭も身体も柔らかくいきましょう。

   〜年代に応じたカラダ作り〜
 技術や体力的な部分は根気よく継続して取り組んで行けば誰でも伸びていきます。よく運動神経や体力のなさを「生まれつきだから・・・」と言って諦めてしまう人がいます。しかし体力的要素(筋力、柔軟性、バランス、敏捷性、持久力、全身の協調性など)は鍛え方しだいで誰でも向上します。体力的要素が高ければ、さまざまなスポーツ技術の習得も可能になります。

 体力的にも、先ほど挙げたようにいろいろな要素があります。体力が大切だといっても、何でもかんでも子供のうちにガンガン鍛えこめばいい、というものでもありません。その年代によってどんな体力的要素が伸びるのか、というポイントがあります。

  【幼児期〜7・8歳頃。プレ・ゴールデンエイジ】
 この時期は、いわゆる運動神経といわれる要素がぐんぐん発達します。脳をはじめ、全身にさまざまな神経が張り巡らされていきます。神経系統は大人のレベルまで発達する、といわれます。
 この時期のポイントは、出来るだけ多くの動きを与えてあげること。
 決まったスポーツだけでなく山や海で遊んだり、さまざまな体験をさせてあげましょう。自然の中で駆け回ったり、アスレチックの遊具で遊ぶのも十分トレーニングになります。
 スポーツで負けたり、山で転んだり、喧嘩で泣かされる事もあるでしょう。失敗してもOKです。この時期の子供は乾いたスポンジのように何事も器用に吸収します。
 とにかく伸び伸びと体を動かす環境を与えて、温かく見守ってあげましょう。

   【8〜12歳頃。ゴールデンエイジ】
 神経の発達がピークを迎える頃です。
 一定の成長を終え、思春期以降の本格的な発達に向かう前の一休み、といった時期でもあります。
 スポーツに関しては劇的な発達が見られにくくなる時期でもあります。
 この時期を伸び悩みの停滞期と捉えて悩んでしまう親も多いようです。焦って子供にプレッシャーをかけ過ぎると、子供はスポーツそのものを嫌いになってしまうかもしれません。
 慎重かつ、気長に見守ってあげましょう。
 この時期もやはり単調な動きばかり繰り返す種目より、いろいろなスポーツや体験を積ませてあげましょう。

   【13〜15歳】
 中学生にあたります。子ども自身が好きな種目を選んで、どんどん独自の世界を持って活動し始めます。
 子供の頃からずっと空手や水泳など続けてきたけど、やめてしまって他のスポーツに転向していく子も多いです。本当に自分がやりたくて選んだのなら、いいことだと思います。(指導者としては寂しいものですが・・・。。。)

 この時期は性差がはっきりしてくるので、練習内容や接し方などでも性別を考慮する必要が出てきます。
 最も発達するのは心肺機能。いわゆるスタミナです。長距離走などが有効ともいわれます。
 小学生のときに全然スポーツが出来なかった子が、陸上の長距離走を始めてメキメキ腕を上げる、という例もあります。 しかし、強度が強すぎてもいけません。まだ筋肉や骨が発達途上にあるからです。スタミナはつきやすい時期だけど、負担をかけ過ぎるとスポーツ障害となって、子供の将来を奪いかねません。
 才能のある子供に、競技で勝つために毎日休まずキツイ練習をやらせて、カラダが潰れてしまう。また、スポーツそのものが嫌になってしまう。そんな例は日本では多いようです。
 目先の勝利より、もっと長いスパンで見てあげたいものです。

   【16〜18歳】
 筋肉の成長を促すホルモンの分泌が活発になります。
 この時期以前に筋力トレーニングをやっても大きな発達は望めません。
 しかし高校生にもなると心肺機能とともに筋力が目覚しく発達します。骨の成長も安定し、本格的なトレーニングが可能になります。
 
 僕自身の例で言えば、やはり高校1年生になってから筋力トレーニングを始めました。はじめたというより兄に強制的にやらされました。
 自宅にトレーニング器具があったので、日替わりメニューでやらされました、
 一緒に住んでるし、サボることも出来ずに本当にイヤイヤやっていました。
 しばらくして道場に入門したのですが、まわりの大人にも負けない筋力がどんどんついてきました。大人の選手コースに入りましたが、キツいトレーニングにもついていく事が出来ました。もう、トレーニングでカラダをいじめるのが楽しくなっていました。
 今では、あの時期に鍛えてくれた兄に感謝しています。

   【30〜50歳】
 近頃は、この年代になって空手を始めよう、という方がたくさんいます。30歳以上、40歳以上といったカテゴリーの大会も年々増えています。
 わが空研塾でも例外ではありません。30歳を過ぎて空手を始めよう、というはすごく勇気のいることだと思います。大きな決断をして入門したせいでしょうか、この年代の人たちが一番稽古に熱心でもあります。
 フィットネスクラブでも30〜50歳代の人々が一番エネルギッシュです。僕が働いているジムでも、84歳でベンチプレスや腕立て伏せをやるおばあさんもいます。60〜70歳代でもエアロビクスダンスをやったり毎日2km泳いだり、マラソン走ったり、体力テストで若い人に負けない記録を出す人もたくさんいます。
 そういう人たちと毎日接していると、ホント年齢は関係ないな、と思います。
 
 話を戻して、30〜50歳代の方は仕事があって忙しく、家庭を持って子供もいると家族サービスもしなくちゃいけない。休日も思うようにトレーニングできないし、何かに打ち込む、というのは実に大変です。(実感こもってるでしょ(^.^))

 実際に運動する際には、過信は禁物です。筋肉の弾力性、柔軟性が低下し、平衡感覚も低下していきます。そういった機能の低下から、ちょっとした不注意で大きな怪我に繋がってしまうこともあります。ウォーミングアップは十分に行いましょう。
 ウォーミングアップというとストレッチだけをやってたら大丈夫、と思っている人が結構います。ある程度心拍数を高めたり。筋温を高める、ということも必要です。

 一番怖いのは、心疾患により突然倒れてしまう、というパターンです。30歳を過ぎれば誰でも生活習慣病の予備軍。(今や、小学生でも予備軍は多いそうですが・・・・)
 元気だった人がスポーツ中に突然心臓発作で死亡する、という例はあちこちであります。
 僕も職場で、そういう場面に遭遇したことがあります。僕自身も他人事ではありません。
 病院で検診を定期的に受けたほうがもちろんいいのですが、検診で異常がなくても突然発症する事もあるから、厄介なのです。
 ウォーミングアップをじっくりやるとか、健康に気をつけるとか、自己防衛に勝るものはありません。
 特に高血圧、糖尿病、肥満などの危険因子のある人や、40歳以上になって運動を始めようという人や、運動中に何らかの症状がある人などは注意が必要です。

☆鍛えるだけでは強くなれない。
 強くなるために練習をやって、腕立て伏せや腹筋などのトレーニングをやったり、 走ったりしても筋肉が作られるわけではありません。
 どんなにガンガントレーニングをやっても無理なんです。
 練習(トレーニング)する⇒栄養をしっかり取る⇒たっぷり寝る。
 練習(トレーニング)も大事だけど、食べることと眠ることも同じくらい大事なんです。
 ガンガン運動して、体に刺激を与える。そして栄養たっぷりの食事を取る。食事は筋肉や骨を作る材料です。 眠っているとき、体の中では成長ホルモンの働きが活発になります。 眠っているときに栄養分がどんどん吸収され、筋肉となり骨となります。
 だから鍛えるだけではダメ。いかに鍛えるか、と同様にいかに食べるか、いかに眠るか、 同じくらいに考えなくてはいけないんです。
 ファーストフードや加工食品を食べて夜更かしして・・・というのは、できるだけ避けたいものです。
 特に成長期にある子供は、大人のミニチュアではありません。骨格の出来上がった大人と は違い子供たちは目に見えないレベルで、一日一日すごい成長をしていきます。大人の一日と 子供の一日は違うんです。

☆成長期は「食べる体力」もつけよう!
 ちょっときつめの運動をすると食欲がなくなって食べられない。 いくら食べても太らない。いずれも「食べる体力」がないのかもしれません。
 ホントに強い選手はハードトレーニングをやってくたくたになっても、しっかり食べて栄養を取り込みます。
 いくら食べても太らないという人は食物をきっちり消化し、栄養分を吸収できていないのです。 口から取り込んだ食物が食道や小腸を通過して体外に出て行くだけ。吸収されなければ意味がありません。
 「私、たくさん食べても太らないの」と、嬉しそうに言う女の子もいますが、カラダの機能がちゃんと働いていない、不健全な状態なんです、
 しっかり食べてしっかり吸収されるカラダを目指しましょう。

 ・ポイント@ 〔噛む!〕
しっかり噛むことで唾液(つば)が出ます。この唾液が食べ物を細かく分解してくれます。 早食いしたり、しっかり噛まずに水と一緒に飲み込んだりするのは【×】。消化に時間がかかるし、内臓にも負担をかけます。カラダに吸収されにくくなります。
 また、唾液には殺菌作用もあり細かい菌をやっつけてくれます。 歯に食べ物のカスを付きにくくする、などたくさんの効果もあります。 一口に付き30回噛もう、といいますが、もっといっぱい噛んでもいいくらいです。

 ・ポイントA 〔姿勢と腹筋〕
姿勢が悪いと胃をはじめとする内臓が下がってきて正常に働きにくくなります。 特に腹筋が弱いと内臓が垂れ下がってきて消化吸収能力が悪くなるようです。
 空手の基本稽古や気合、呼吸法、それらを通して丹田が充実してくると内臓の働きも活発になります。
 組手やミット練習だけでは姿勢の矯正などの効果は得にくいでしょう。

 他に水分をこまめに補給するのも大切。
 夜遅くに食べると眠っている間も内臓が休まらず、結果的に内蔵の機能低下にもつながるので気をつけましょう。
 これらの点に気をつけ、成長期の間に「食べる体力」をつけましょう。
小中学生の間に「食べる体力」をつけておくことはとても重要です。骨格が出来上がって本当に強くなってくるのは高校生以上になってから。
その、本当にパワーが高まってくる時期に「食べる体力」がないと、どうなるでしょう。
               
          ※参照 ベースボールマガジン社「野球食」

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